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須磨区白川台の耳鼻咽喉科クリニック  田坂耳鼻咽喉科です。

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〒654-0103 神戸市須磨区白川台6丁目23−2 ルナドーム1F


田坂耳鼻咽喉科

耳の疾患Ear Disease

症状と病気

正常鼓膜

ここでは、耳の症状と病気の簡単な解説をしていますが、あくまで私見であり、病気には様々な側面があって、医師一人一人にはまた独自の経験と知識に裏打ちされた様々な対応や治療のやり方があります。かかりつけの先生とよく相談されることをお勧めいたします。


                                正常鼓膜です
                   (以下に述べる病気の写真と比較してください)

コラムの印 耳閉感

 耳掃除中に急に痛みもなく、ぽんと生じたとしたら、まずは耳垢を押し込んだことによる耳垢栓塞でしょう。 耳が突然聞こえにくくなって,同時に起こったとしたら突発性難聴の可能性が高い 風邪をひいていて鼻水が多いような時に飛行機に乗ったり、気圧の変化に身をさらしたときに急におこって持続すれば、耳と鼻やのどをつなぐ耳管がむくんでうまく働かない耳管狭窄症 難聴は感じないが突然起こって数日続いているとしたら低音障害型感音性難聴が考えられます。 難聴の程度が軽いときは、耳閉感のみですが、程度が重くなると、低音の耳鳴り(モーターのうなるような音とか、ボーとした音)を感じたり、会話音の中でも低いぼそぼそと話す言葉が聞きにくく感じられます。 急性中耳炎のごく初期にも生じますし、耳にボールが当たったり,叩かれたりして生じれば、鼓膜が破れている(外傷性鼓膜穿孔)こともよくあります。 鼓膜の奥に液体がたまる滲出性中耳炎ではこれが主症状ですが、10歳以上でなければ、すぐに慣れてしまい、訴えることはまれです。 成人はもちろんつまった感じが強く仕事に支障を来すほどですが成人の罹患頻度は少ない病気です 他にもいろんな病気が考えられますが、耳垢以外の疾患では、難聴などはなるべく早期の治療開始が必要です。 そのうち治るだろうとたかをくくらずに、なるべく早くに専門医に相談してください。

 耳痛

 耳の奥で鈍い痛みが数十分続くようならまず急性中耳炎が考えられます。 急性中耳炎の原因はほとんどの場合、風邪ですのでその場合はご注意を。 耳を引っ張ったり触ったりしたときに痛みが増強するようなら外耳道炎。 入り口付近なら耳せつ(おでき)で耳掃除の習慣のある方に多い。 つばを飲んだり、ものを食べたりしたときにずきんとくる耳痛はのどの痛みが舌咽神経に沿って耳に放散していることがよくあります。 幼児で耳が痛いというのでみてみると扁桃炎だったというのはよくあることです(放散痛)。 耳たぶ全体が赤く腫れているようなら耳介軟骨膜炎。 耳の入り口から耳たぶにかけて水疱が多くみられるときには耳帯状疱疹。 これは顔面神経麻痺やめまいを引き起こすハント症候群につながりますので要注意。 耳の周囲の痛みになると、耳の後ろは耳後部リンパ節炎が多く、耳の前が腫れているなら、耳下腺炎(おたふくかぜや反復性耳下腺炎)。 口を開けると痛みあけにくい場合は顎関節症。 耳の周囲がずきんと痛むときには、耳周囲の神経痛(大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経)のこともあります。
耳が痛い=急性中耳炎ではありませんのでご注意を


 耳漏(耳だれ)

 最近の乳幼児には軟性耳垢といって、柔らかな黄色っぽい耳垢が増えています。 欧米では従来よりこれが大半でしたが、本邦も現在では、軟性耳垢の方が多くなっています。 若いお母さん方は、これをみて耳漏と勘違いされるケースも多いようですが、これは病気ではありません。 綿棒でとろうとすると、奥へ押し込む結果になりますので、耳の奥が見えないときには専門医でとってもらった方が無難でしょう。 毎日のように耳掃除をされている方が多いですが、外耳道の奥半分は骨の上にわずか0.1ミリの薄い皮膚がはっている骨部外耳道と呼ばれる部分で非常にデリケートです。 ここを綿棒(決して名称のように柔らかくはありません)のような堅いものでこすると、無数の傷ができます。 傷にはかさぶたができ、これがまたかゆみを誘いまた掃除(とても気持ちがいい)、そうして皮膚が損傷されるとさらっとした耳漏が出てきます(外耳道損傷)。 耳掃除はほどほどに。 続けていると、免疫力が落ちて、真菌性外耳炎(カビ)が生じることもあります。 これは痒みと痛みを伴い、難治性です。 慢性中耳炎で、鼓膜に穿孔がある場合、中耳炎を起こしても全く痛くありませんので、突然耳漏がでます。 慢性中耳炎の急性増悪です。 放置は難聴の進行につながりかねませんのですみやかな治療が必要です。 耳の入り口の湿疹(外耳湿疹)は非常に痒く、意識的あるいは乳幼児では無意識的に、かきむしっている例がよくあります。 乳児の場合は、手をガーゼの手袋で覆うような工夫も必要ですが、幼児以上では湿疹を早く治す必要があります。 急性中耳炎も乳幼児では痛みを訴えないことが多く、不機嫌や原因不明の熱発の後、突然耳漏が出ることもよくあります。
 
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病気概要

外耳疾患

 耳介湿疹・外耳道湿疹

耳介(耳たぶ)に写真のような白い皮膚の落屑を認め、多くはこれが外耳道入り口部にまで達しています。または、外耳道入り口のみにみられる外耳道湿疹(右の写真)も多くあります。
 一旦生じると痒みが激しく、無意識にも触って掻きむしります。早期に軟膏などで治癒させないと枕が血まみれになる事もあります。
耳介湿疹写真外耳道湿疹写真
 耳垢栓塞
                           乾性耳垢         軟性耳垢
両タイプの耳垢とも、たいてい耳掃除でとっているつもりで、実はどんどん中に押し込んでいったものです。湿型の場合は柔らかすぎて、道具ではつかめない、吸引しても取れないことが多い。この場合は耳垢をもっと柔らかくして、吸い取ったり洗い流したりするため、耳垢水を使います乾性耳垢栓塞軟性耳垢栓塞


 外耳道異物

大人と子供では内容が異なります。幼児はビーズやビービー弾などのおもちゃ。成人は、綿棒の綿の部分や押し込んで固めた毛髪等です。写真は羽虫です。鼓膜の上を動いていました。 このような有生異物の場合は、光を当てると出て来ると思って懐中電灯を向ける方もおられるようですが、一般的に外耳道にはまり込んだ虫は回転できず、ばたばた動いて痛むばかり。体温程度の水を入れて窒息させ洗い流すのが正解です。夜釣りをしていて小さなカナブンが耳に飛び込み、鼓膜をガリガリやられて救急車で病院に駆けつけた方もおられました。ものすごい痛みと騒音でのたうちまわったそうです。外耳道異物虫写真
 外耳道真菌症
患者さんに、「耳の中にカビがはえていますよ・・」とそっと伝えると、皆さん「えっカビですか?ショック・・」と絶句されます。 元々耳の入り口から三分の一は通常の皮膚で自浄作用があり、カビなどはえる余地はないのですが、それより奥、前述の骨部外耳道は薄い0.1ミリの皮膚がはっているだけですので、毎日毎日耳掃除に励んで、ご自分の耳を気持ちよく痛めつけられ傷つけられておられる方々や、慢性中耳炎でいつも耳が湿潤している方、慢性中耳炎の手術で広く骨を削開されておられる方などで、外耳道奥の局所免疫力が落ちている時には、普段悪さをしないカビが炎症を引き起こします。 カビの正式名称が真菌です。外耳道にはえる真菌の7〜8割はアスペルギルス属で、残りの大半はカンジダ属です。 症状は痛痒さと耳漏で、最初は他の菌との混合感染でわかりにくいのですが、経時的に正体を現してきます。  治療は臨機応変に臨まねばなりませんが、真菌はなかなかにしたたかで難治です。外耳道真菌症写真

 ハント症候群 耳たぶや耳の入り口に水泡やかさぶたができて時に痛みを伴う時には注意が必要です。帯状疱疹です。これが顔面神経麻痺やめまい・難聴を起こせばハント症候群と呼びます。麻痺が先で水疱が後の事もあります。この麻痺は難治ですので要注意耳介帯状疱疹とハント症候群写真1ハント症候群の顔面神経麻痺写真


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中耳疾患


 外傷性鼓膜穿孔

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